2017年4月21日金曜日

野宿者支援活動 さくらの会(2)

荒川河川敷で野宿生活をしている人々におむすびを配りながら
医療相談活動を始めた ナース佐藤は急死(2002年8月)した。


 活動の中心を突然失ってしばらくは茫然とした。
しかし、シスター勝谷久子(日本援助修道会)とシスター中村訓子

 Sr.Nakamura Noriko(べリス・メルセス宣教修道女会)らが活動を
引き継ぎ、野宿者支援の会「さくら」を2003年に設立した。

修道女は医療については素人なので最初は失敗もあった。
アル中の専門家から「あなた方のやっていることは
アル中のだんなを持った女が言われるままに酒を
買いに走っているのと変わらない」と教えられた。

そこで専門家の指導を受けるために都立松沢病院(八幡山)
に通ってアル中患者にどう対応すべきかをいちから学んだ。

シスター中村は活動の目的を「自立と自己の回復」と
定めた。

いかにしてアル中から脱出して社会生活に戻るか?
シスター中村は2つのことを強調する:

1)「自分が酒に対して完全に無力です」 と認めること。
2)いくら長く断酒に成功していたとしても一滴でも
  飲めば、たちまち、逆戻りすることを知ること。

そして断酒を継続するためにはアルコールアノニマスAA
とか、断酒会に参加することだ。








足立野宿者支援の会「さくら」(会長貴島健二)といい

この活動のモデルになったのは聖イグナチオ教会(麹町)
にある「四ツ谷おにぎり仲間」だ。この会はおむすびを作って
路上生活者に配って歩いていた。

後を引き継いだのはシスター中村訓子(のりこ)たちだ。
中村はベリス・メルセス宣教修道女会に所属している。









--続く

ODONTA PRESS

発売中のKindle本
Casablanca対訳スクリプト
amazoncasablanca

Mail

0 件のコメント:

コメントを投稿