2017年7月25日火曜日

野宿者支援の会「さくら」文集(3)

人がバラバラになっている今、集まるということ

カリフォルニア州ホームレステント村 アメリカのホームレス問題は深刻です —

2017年7月18日(火曜日)、足立区総合ボランティアセンター —貴島(会長)、山本、けら、水上、友澤(7月メンバー定例会)

民衆のために立ち上がる宗教家

   今年は宗教革命500年です。当時のカトリック教会は「免罪符」を買えば神の罰から許されるなどと言って金儲けをしていました。これを批判してルターが立ち上がりました。それまで教会は破門を武器にして皇帝や領主を従わせていました。
  教会はルターを破門しましたが、彼を支持する領主にかくまわれました。既に人々が教会の権威にひれ伏す時代ではなくなっていたのです。

   教会には教義があって例えばイエスは神であるとか聖書は神によって書かれたと主張しています。こうした教義を頭から信じ込むのは勝手ですが、教会に対して無批判になることはかえって教会のためにもなりません。カトリック教会で次々に暴露されるスキャンダルを見れば明らかです。   「考えることなしに権威に従うことが真理の最大の敵だ」とアインシュタインは言いました。教会の言うことが全て正しいわけではありません。ガリレオを裁判にかけて地動説を否定したのはその一例です。 カトリック教会が地動説を認めたのはなんと1992年です。

  宗教にはホラ話としか思えない途方もないことがあります。仏教では弥勒が何十億年後に現れるとか、キリスト教ではノアの箱舟があります。

 ゾウ、カバ、ワニ、あらゆる鳥など全ての動物を一つがいずつ舟に乗せたとなると、その舟はどのくらいの大きさがあったのか。

しかし仏教、キリスト教を比べると、日本人としてはやはり仏教の方が親しみやすい。  お釈迦さまにしても元は人間です。仏教の経典はお弟子さんたちとか後世の僧侶が書き残したものです。

  ぼくの好きな作家吉川英治の本に「親鸞」があります。親鸞は比叡山で修行しましたが、そこで寺院、僧侶たちが堕落していることに絶望して下山し、民衆に教えを説いていた法然の弟子になります。   二人とも比叡山によって迫害され流罪に処せられます。親鸞は伝統仏教から見捨てられていた民衆とともに生き、民衆の苦しみを自分のものとして受け止めています。

  ぼくは母親の祖母がクリスチャンだったので、子供のころからキリスト教にはなじみがありました。さらにこの活動をするようになってからカトリックのシスターたちと身近に接するようになりました。 彼女たちはいつも黙々と奉仕し、口に出してキリスト教について話したり、勧誘などはしません。   だいたい気が強くがんこな人が多いですが、日本でシスターを続けるにはそうでもないととても持たないでしょう。長い信仰生活の中でもちろん疑いにとりつかれることもあるでしょうが、彼女たちは神様とかイエス、マリアなどを心から信じていると思います。こんな素晴らしい人がいるんだとつくづく頭の下がるシスターにも出会いました。

   現在の宗教家は、例えば、信者からカネを集めたり、信者数を増やすことに熱心だったり、政治に進出して権力の一部になったり、立派な建物を次々に建てることを誇っています。  ぼくは説教を聞いてもいま一つピンときません。牧師や神父がどこまでぼくたちの問題を分かっているのでしょうか? --貴島(会長)


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